野辺山高原は長野県南牧村にある広大な高原です。野辺山高原全域がキツネの生息地になっており、通年を通してキツネを観察することができます。
野辺山高原に生息しているキツネはホンドギツネというキタキツネの亜種になります。警戒心が強いので、なかなか人前には出てこず、その姿を見ることは難しいですが、エサの少なくなる冬には観察できる機会が多くなります。近づいての観察は非常に難しいため、高倍率の双眼鏡やフィールドスコープがあると便利です。
特に早朝や夕方などの人や車が少ない時間帯に見られることが多いので、獲物となるネズミがいる下草が多く生えている場所を中心に探すといいでしょう。開拓記念碑など、高原を一望できる場所などがおすすめです。
突然道路に飛び出してくることもあるので、車でキツネを探す場合は十分注意しましょう。
キツネの観察ポイント:八ヶ岳牧場周辺
広大な野辺山高原の中でも冬の八ヶ岳牧場周辺はキツネの出現率が高い場所です。
視界を遮るものがほとんどないため、かなり遠くまで見渡すことができるのでキツネを見つけやすいポイントです。
畑と畑の間に低木があり、キツネが姿を隠せる藪がある場所を中心に探すといいでしょう。木々が多い川沿いもおすすめです。
普通に道路を歩いていることもあるので畑や林縁だけでなく道路も要チェックです。
この辺りは厳冬期には積雪が多いこともあるので、キツネを探しに行くのは初冬がおすすめです。積雪時にはスタックしている車も見られるので、厳冬期に行く場合はスノータイヤやチェーンなどの装備は整えておくといいでしょう。
また八ヶ岳牧場周辺はキツネと同じく野ネズミを獲物とするフクロウがが見られることがあるので、畑周囲の木々にフクロウが止まっていないか探してみるのもおすすめです。キツネと同じく早朝や夕方に出現率が高くなります。